古市憲寿さんの「保育園義務教育化」ってどんな本?




最近、社会学者の古市憲寿さんの本を読んでいます。

題名にも書いた、「保育園義務教育化」という本を読んで、なるほどな、と思う部分がたくさんありました。

著作権の関係で、文章そのものはこちらで載せることはできませんが、私が共感した考え方をお伝えしていきたいと思います。

親になったらお手本のような振る舞いを求められる

親になったらお手本になるような振る舞いを求められますが、自分が親になってみて、そんな振る舞いが完璧にはできない、と思うことがたくさんありました。

子供のことを一瞬たりとも目を離さずに見ているには現実的に無理なことであるし、だからといって、何か起きた後では、親が目を離したから、と責任が問われてしまいます。

私は子供が欲しくてもなかなかできず、やっとできた子供、という感覚があり、大事に育てたいと思う気持ちが強いです。子供を危険な目に遭わせないために気を付けて見ているつもりでも、やっぱり危ない目に遭いそうになることはあります。危険な目に遭わないように危なそうなものを赤ちゃんから離したり、予防をすることは大事だと思います。本当に危ないことを予防するための行動は、必要だと思いますが、母親も人間なので、完璧にできなくても、自分を責めず、次に気を付けよう、と思うようにしようと考えました。

出産はたとえ手当を受け取っても費用がかかる

妊娠から出産、そして子育てをするには、自己負担する金額がかなり大きいと思います。妊婦検診は券があるのに、その券で収まらない分は支払いをしなければなりませんでした。出産時は、出産一時金がありますが、自費で10万円ほどかかりました。そして子育ては、オムツやミルクなどの消耗品もそうですが、電気代などの光熱費が高くなったり、自費の予防接種(ロタウィルスなど)の負担も増えます。

出産の準備でも、マタニティ用品やベビーカー、オムツなどの消耗品も含め、かなりの金額を準備していないと、出産ができません。もし、出産や育児で支払わなければならない自己負担金を国や市などが全て負担して無料で子供を出産できたり、社会が子供を育てる仕組みがあったらもっと子供を産む人が増えると思いますし、安心して子供を産めると考えられます。

幼少期の教育が未来の犯罪をなくす

ノーベル賞受賞者の言葉で、5歳までの環境が人生を決める、というものがあるそうです。これは、学力だけではなく、やり抜く力であったり意欲などの力をどれだけ学んだか、ということだそうです。

良質な保育園に通うことができた子供たちはその後の人生で成功したり、失業率や犯罪率が低かったという実験結果があるそうです。

失業率が減れば、生活保護受給者も減って、結果、社会にとって、節約になる、というのです。

保育園義務教育化を推薦している理由は?

ここで古市さんが語るのは、「保育園義務教育化」ということです。保育園が義務教育になれば、国もきちんとした保育サービスを提供するようになる。義務教育なので、預けることに後ろめたさを感じにくい。母親は自分の時間ができ、パートや常勤として働くことができるため、労働人口が増える。趣味でレッスンに通う人もいるかもしれない。労働や趣味と子育てを両立させるため、お母さんは様々なサービスを利用したり、便利なものを購入したりする(例えば炒めればできるご飯の宅配や、お掃除マシーンなど)。そうすれば需要と供給が増えるので社会もまわっていく。保育園の料金を無償化すれば、子供を産みたい親も増え、現在問題となっている少子化も解決につながっていく。

この案は本当にいい案だと思うので早く取り入れてほしいなぁと思いましたが、やはり、子供を預けることに抵抗があるお母さんもたくさんいると思います。3歳までは親が近くで育てるべきだと考える人もいると思いますが、それについても古市さんの本で説明があり、なるほどな、と思ったのでぜひ読んで頂きたいです。

まとめ

私たちは税金を支払っていますが、少子化問題で将来が不安だと考えている人も多いと思います。

消費税も上がる一方です。古市さんの本の後半で書かれていたある人の言葉が印象的でした。

「増税に見合うだけの安心を僕たちに与えてほしい」

自分が親になって、社会の問題や子育ての問題などを少しでも解決できるよう自分も何かできないかと考えるようになりました。

機会があれば、ぜひ読んでみてください。









ABOUTこの記事をかいた人

Anna

現役看護師Annaです。仕事をしながら、時には辞めて数ヶ月から1年休んで旅に出て、10年かけて世界一周しました。現在は子育てに励んでいます。旅と子育てについてのブログを随時更新していきたいと思います。